2016年04月06日

花泥棒

知り合いの家の庭に咲き乱れる桜の枝を、ひと枝頂き部屋の花瓶に飾る。

部屋がその白さで明るくなる。

蛍光灯を消し暗く小さなワット数のぼんぼりを灯す。

桜花が宙に浮かんだように妖艶な姿に変わる。


燈火親しむ秋の読書も素敵だが,妖艶な光の中で読む読書もよい。

秋は実存主義の哲学書が似合うが,春は大正時代の恋物語がよい。


古(いにしえ)の恋は情緒に溢れている。

この歳になっても、そんな、恋をしてみたい。

ロマンチックな春の夜はひとり更けてゆく。

posted by 牟田武生 at 21:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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